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アキヒロワタナベの再生建築について

 既存を活かすからこその価値を😃

既存建物に手を加える時の4つの選択肢

誰も住まず税金ばかり垂れ流している実家、ほとんど利用されずに修繕費ばかりかさむ公共施設、借り手がつかずローンがのしかかる賃貸ビル....

アタマでは「どーにかしなきゃ!」とは思ってるけど、どーしたらいいのか分からない!って人がけっこう多いみたい。

 

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そーゆー時は、「イニシャルコストをかけるのか、抑えるのか」と「市場価値を上げるのか、現状を維持するのか」を決めると考えが整理されます。

既存建物に手を加える時、そのスタンスは4つあります。

 

1.工事は高くても、とにかく市場価値をアップ

ひとつめはイニシャルコストをかけて、市場価値を高めるというスタンス。

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該当するのはこんなこと

  • 耐震補強をする
  • 建物全体の間取りやデザインを一新する
  • 高級な材料を使うなどにより、ハイスペックの建物にする
  • 既存をぶっ壊して、建替えちゃう

これをやると工事費が高くつくけど、その分だけ利用してくれる人が増えたり、賃料をアップできたり、より高く転売できたりする可能性がグッと高くなります。

 

2.工事費を抑えつつ、市場価値はアップ

ふたつめは、イニシャルコストは抑えつつ、市場価値の向上をねらうというスタンス

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該当するのはこんなこと

  • スペックの向上、新品への交換による価値向上ではなく、既存の良さを引き上げるようなデザインにする
  • 需要のない用途から、需要のある用途に変える
  • 見栄とか欲を捨てて本当に必要な最小限の工事で改修する

鍵となるのは、「市場で求められていること」と「既存建物のポテンシャル」を正確に把握すること。

だいたい、1番の方法に比べて工事に入るまでの企画・調査や設計の時間が長くなる、専門家の中でも特殊な知識・経験やスキルを持ったエキスパートと組まないと難しい、などがこの方法の特徴でもあります。

 

3.工事費をかけるけど、市場価値は現状維持

3つめは、イニシャルコストをかけて、市場価値はアップしないというスタンス

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該当するのはこんなこと

  • 雨漏りの修繕をする
  • 諸事情により建替えることのできない実家を、長寿命化させる
  • 歴史的建造物を保存する

この方法が採られるのは、建物として最低限満たすべき性能が担保されていない状態の「修繕」や、既存建物を維持することそのものに意味のある「保存」などの場合の2つに分かれます。

 

4.工事費を抑えて、市場価値は現状維持

最後は、イニシャルを抑えるとともに、市場価値のアップも期待しないというスタンス

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該当するのはこんなこと

  • ボロくなった部屋をリフォームする
  • DIYによって壁紙を張り替える

 旧くなったところをリフォームすることは市場価値がアップしそうに感じますが、そんなのは周りのどの建物でもなされていること。従って「やらなければ価値が下がる」のであって、「やったら価値が上がる」のではありません。

いちばんお金をかけないのは自ら施工するDIYですね。ごく小規模な建物であれば、趣味としてこれをやれる人はある意味最強かも。

 

 

自分のスタンスを

 「どーしよう!」ってなった時や、将来的になりそうな時は、

  • 市場での価値をアップしなければいけないのか、現状維持で良いのか
  • 工事費をたくさんかけるのか、お金以外でカバーするのか

を考えると自分の目指すべき戦略が見えてくるです。


では、また!

 

 

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