アキヒロワタナベの再生建築について

 既存を活かすからこその価値を😃

第44回セントラル硝子国際建築設計競技

の入賞作品展示会に行ってきました。



建築をやっていて東京にいる利点の一つは

こうした建築家やコンペの展示会がたくさんあることですよね!

こんな風にいろんな人の考えたことを見てまわることが出来るのは本当にexiting!&とても有難いことです。


紙面や画面越しではなくて、直にプレゼンボードや模型を見ること、実物に触れて、その空気感に浸ることが自分にとって最も重要だと考える僕は出来るだけこのような展示館には足を運ぶようにしています。


最終日の閉館間際に駆け込んで、1つ1分くらいで見て回る。
実際、審査員はこんな感じで見てるんだなーと思いながら、
佳作ながら、ひと際キラリと光って見えた百枝+田中案の前で足が止まりました。
アイディア、手法、表現、コンセプトどれを挙げても素晴らしいと思います!


アイディア:家族を囲い込んで外部と断絶させている塀を、逆に地域への接続面として捉え直そうというもの。
手法:塀に開口を設けるだけで官でも民でもない新しい「街区」という単位が所有するまちを生み出す。そこから生まれる空間は多様性に富み、塀の高さ・塀と塀の距離・プロポーションから生まれる空間は実に様々。ついでに形を生み出すその手法、形式は自律的であり、機能から形が導かれているわけでもないし、両者が一対の関係を持っているわけでもない。たぶん。
表現:手法の単純さと空間の多様性が、壁と空のみを強調されているパースで明快に示されていると思う。その空間の中に作者が思い思いにアクティビティをうっすら描いていて、こちらの想像力を掻き立てられる。
コンセプト:この案が何よりも優れていると感じた点。作者によれば「『塀に囲まれた家』というのは近代家族のモデルを建築化したもの」だそうな。(これは確かにと思った)


この提案は、近代化における住宅の塀とは、核家族を外界(社会)から分断させるバリアーのようなものとしての役割を持っていたことを発見しているのでしょうか。
それを乗り越えるということは、つまりは近代化を終えて成熟した現代とどう向き合うか、という問題意識を根本に持っていると思うのです。その問題意識の誠意と鋭さに感嘆させられました!!!
なんだかJIAのコンペ「うちとそと」でも賞を取ってておかしくないように感じました。




同じような点で次に良いなと思ったのは千原他案

空家となった家屋に浄水機能を付けるという案です。


これも郊外の空家という現代の問題を土地の特徴をうまく取り入れながら解決しようとしている点がいいと思う。

ただ全体のシステムの提案のみではなくて、百枝+田中案のように具体的な空間とシーンを、イメージでもいいからビジュアルに見たいと思った。



他には最優秀のファン・カルロス案もいいと思ったが、上の二つは

問題意識とその解決法を理解したのに対し、この案は情に訴えかけてくるような、説明的な理解というよりは感情的な共感を誘うものに感じました。





いや〜他にも色々考えさせられてここにはとても書ききれないくらいなんだけど、たった15分でもの凄く勉強になりました。
みなさん、本当に有難う。


ところで作品の写真をいっぱい撮ったんだけど、そういうのってこの場で載せても良いのだろうか???