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再生建築のポイント1/遵法性の確保 その2

前回までの話


再生建築のポイント1/耐震性の確保

僕がずっとやっている設計で最も特殊で難しくて価値のあること
それは


中古物件で検査済証を取得する


あえてひとつだけあげるとしたらコレだと思います。
前回のエントリで紹介したように、検査済証は建築物の遵法性を証明する最強の武器です。
万が一、災害などで死傷者が出た場合は、
建物の所有者や管理者は適切な対応をしていたかが問われます。
ここで検査済証が大きな威力を発揮するのです。



どうやって改修で検査済証を取得するのか


たとえば数年前に設計した渋谷ラコステの再生では、
階段をつくりかえて大規模の模様替えという行為を行うことで、確認申請をして完了検査を受けています。
完了検査後はもちろん検査済証を受領しています。



検査済証を取得するとメリットがめちゃくちゃある


具体的なメリットは不動産業界の方のほうが詳しいんだと思いますが、
設計をしている人間がパッと思いつくメリットは以下です。

  • 遵法性を証明できる
  • 売買で有利になる
  • 入居してくれるテナントが広がる

特に、検査済証がないために売買や入居を断念するという事例は多いようです。
こんな物件とかごろごろあると思います。

こんなとき、検査済証の再取得が可能だと思いだしてください。



以上、今日は

  • 検査済証がないために建物の売買や入居が断念されるケースが多い
  • 中古物件でも大規模な工事などを行うことで検査済証を取得することは可能
  • 検査済証は建物の遵法性を証明できる最強の武器


というお話でした。


では、また!