再生建築のポイント3/コスト
前回までの話
躯体を作る費用が浮きます
なぜかというと再生建築では躯体を壊さずに活用するからです。
大ざっぱに言うと、建物の費用は
- 3割が構造体(人間でいえば骨格)
- 3割が設備(人間でいえば内蔵)
- 3割が仕上げ(人間でいえば皮膚や衣服)
- 残りの1割が職人さんたちのお給料や仮設工事
という感じになります。
再生建築では構造体は既存のものを活用するので、
これをつくる費用がいらないのです。
リフォームやリノベーションに比べると割高です
なぜかというとリフォームやリノベーションは、仕上げを変えるだけだからです。
床や壁紙を剥がして取り替えるだけ。良くて水回りを変えるだけ。
どちらかというと”表面的”な化粧直しをしている、という感覚に近い。
それに対して再生建築は、耐震補強を施し、設備は全てやりかえ。
内装も外装も一切合切を既存撤去&新設になります。
人間でたとえるなら、
リフォームやリノベーションが化粧を塗り直す作業であるのに対して、
再生建築は徹底的に筋トレをして、内臓もキレイに掃除して、そのうえで衣服や肌も綺麗にする。
そんな感じで捉えていただけるとイメージが湧きやすいと思います。
補強・補修はケース・バイ・ケース
耐震補強の工事費は、
どのような補強とするのか、
どのくらいの量の補強が必要か
などによって変わります。
補修の費用は、
既存の躯体がどの程度健全に施行されているか(手抜き工事がなされていないか)、
躯体がどの程度劣化しているか
などによって変わります。
以上、今日は
- 再生建築では躯体をつくる必要が不要なので割安
- ただし、リノベーションやリフォームよりは割高
- 補強・補修の費用はケース・バイ・ケース
というお話でした。
では、また!