全額自腹で工事するのはもったいないー再生建築で使える助成制度いろいろ
建物の工事では大きな資金が必要となりますが、資金計画で折り合いがつかずに工事を躊躇されている方も多いと思います。実は、建築工事ではその内容によって様々な助成金を受け取ることが出来ます。これを知ってるのとそうでないのでは、大きく資金計画が変わってきます。
あなたのお住まいを地震に強く,エコやお家に!本市の耐震リフォームやエコリフォームの助成制度がより利用しやすくなりました。詳しくは,「京(みやこ)安心すまいセンター」まで。http://t.co/x5KX5RNBSj pic.twitter.com/8O3bN2Xn73
— 【公式】京都市情報館 (@kyotocitykoho) 2014, 11月 28
今回は特に再生建築をする場合に使えそうな助成制度を、港区を例にしてご紹介します。
中には数千万円を助成してもれえるものも!
耐震関連の助成制度
建築物耐震化支援事業
旧耐震建築物を耐震化させる場合に得られる助成です。
対象:昭和56年5月31日以前に建築確認を受けて建築した区内の建築物で、一定の要件を満たすもの
内容:
- 耐震診断 費用の3分の2相当額(助成限度額20万円〜300万円)
- 補強設計 費用の3分の2相当額(助成限度額50万円〜200万円)
- 耐震改修工事 費用の3分の2相当額(助成限度額50万円〜7000万円)
省エネ関連の助成制度
省エネルギー診断結果に基づく設備改修の助成
省エネルギー診断結果に基づく設備改修を実施する場合に得られる助成です。
対象:東京都地球温暖化防止活動推進センターまたは
一般財団法人省エネルギーセンターが実施した省エネルギー診断結果に基づき、
当該事業所に対象機器等を購入し、設置しようとする場合
内容:設置費用の1/4(助成限度額1000万円)
高反射塗料工事費助成
地球温暖化対策及びヒートアイランド対策として、建築物の屋上又は屋根に高反射率塗料の被覆工事を実施する場合に得られる助成です。
対象:区内に建築物を所有する個人など
内容:
- 高反射率塗料等の材料費の全額
- 2,000円/㎡(助成対象面積のみ)
その他の助成制度
屋上等緑化の助成
ヒートアイランド現象の緩和と生活環境の向上のために、屋上緑化などを行う場合に得られる助成です。
対象:区内で新たに屋上等に緑化する建築物の所有者
内容:
- 屋上緑化:所要経費×1/2 または 2.5万円/㎡ の 低い方(助成限度額500万円) ※3㎡以上の緑化が必要
- 壁面緑化:所要経費×1/2 または 1.5万円/㎡ の 低い方(助成限度額45万円) ※10㎡以上の緑化が必要
対象:アスベストを含有する吹付け材または保温材を使用し、または使用した疑いのある建築物
内容:
- アスベスト濃度検査:要した費用×1/2相当額(助成限度額10万円)
- 除去等工事:要した費用×1/2相当額
一戸建ての住宅: 助成限度額50万円
共同住宅、事業所等:助成限度額200万円
いかがでしょうか。
僕の事務所では、
などいろいろあります。もし資金面で建築計画が困難になっているのであれば、行政が整備している助成制度を調べてみましょう。
では、また!
注意:上記の内容は僕が保証するものではありません。正確な情報は各行政窓口でご確認ください。