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アトリエ事務所へ就職したい人たちに、労働環境を赤裸々に語るよ

こんにちは、渡邉(@Akkun_Nabechan)です。
普段は再生建築の設計と工事監理をしています。


もしかしたらアトリエ事務所に就職することを考えている人がいるかも知れないと思い、4年半くらい働いてみて思うことを書いておきます。

*2020年現在、かなり働き方も変わってきている事務所もたくさんあります。

仕事をする力はつく

建物が建つというのは、もの凄くいろんな人の利害に影響します。そのため、様々なことが問題なく収まっていることをあらゆる角度から検証することが求められます。

また、いろんなものごとが同時進行するため、全体を統括する能力が付きます。いつまでに誰がなにをどうすれば良いのか、適材適所で人・モノ・情報は行きわたっているか?若くしてこういった能力を磨くことできます。これはあらゆる仕事で役に立ちます。

あと、圧倒的に人数が少ないので何でもやらないといけません。建築の仕事以外にも契約のこと、来客の対応、ボスの秘書的なこと、備品の補給など、公務員や大手企業だとそれぞれの部署で役割分担されていることを全て自分たちでやらなくてはなりません。こういった環境は効率が悪いようだしめんどくさいけれど、視点を変えれば会社がどうやってまわっているか、より身近に観察できます。


1に体力、2に気力

設計事務所ではたらくことを検討している人は知っていると思いますが、こればっかりはどうしようもないです。この業界・職種に限らず、モノづくりとかデザインとかいった分野の仕事はほぼ例外なく激務です。卒業設計を5年くらい続けると思いましょう。


経済的なこと

事務所によりけりですが、1月のお給料は10マン〜20マン弱くらいからはじまるところが多いみたいです。これはぼくがいた職場というよりは知り合いの事務所や友達が働いている(いた)事務所をもろもろ合わせた時のぼくの印象です。あと、ボスの年齢や実作の数はお給料に比例します。


何を目標として、何を目的とするのか

前回のエントリでも書いたように、基本的に定年まで働く場所ではありません。定年まで働ける小さな事務所はあるにはあるのでしょうが、それだったら大手の方が良いような気がします。

設計事務所で働くのであれば、「○○才までに○○ができるようになるために修行する」みたいな、具体的なミッションを自分に課すのが良いと思います。ぼくの場合、「20代のうちに再生建築をできるようになる」というかなりアバウトなものでしたが・・・。それでもミッションがあることでやるべきことが整理され、ミッションを達成すれば他のミッションを探すか、他の職場を探すことができます。


卒業後の進路

事務所に入ることを検討する人というのは、だいたいは建築家として独立することを目指していると思いますが、その他の進路としては、

  • 大手設計事務所に行く
  • コンサルに行く(もしくは独立)
  • アトリエ事務所に行く(もしくは独立)
  • 公務員になる
  • 不動産・ディベロッパーに行く

などがメジャーだと思います。意外と設計以外の道に進むひとも多いです。そのためにも、いつまでに何ができるようになるのか、具体的なミッションがあった方が良いです。



いかがですか?
すこしは役に立つでしょうか。



では、また!



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