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アキヒロワタナベの再生建築について

 既存を活かすからこその価値を😃

【建物の寿命・耐久性】コンクリートの寿命が40年くらだと思っているあなたへ


よくこんな質問を受けます。


ウチの建物はもう築40年になるんですけど、再生して今後数十年も持たせられるのでしょうか?

一般的なイメージに、コンクリートの寿命というのは40年から長くても60年くらいと思われているみたいです。
が、近年の研究ではもっともっとコンクリートの寿命が長いことが分かってきています。民間の企業でも、長寿命コンクリートが開発されたりしています。
実際、みなさんのまわりにだって、築50年を超えたコンクリートの建物はありますよね。



千年単位で使われ続けれているコンクリートの建造物


世界に目を向けると、千年単位で使われ続けている現役の建物はいくらでも転がっています。



コロッセオ
みなさんご存じ、古代ローマの闘技場。これは築2000年くらいです。



ローマのパンテオン
初代ローマ皇帝アウグストゥスによって建造されました。建設されたのは紀元前25年です。


内径は43メートルもあり、無筋コンクリートとしては築2000年を超えた今でも何と世界最大です。






どうして日本ではここまで誤解が進んでいるのでしょうか。



ひとつには、
税法上の耐用年数=物理的な寿命だと勘違いされている点があげられます。たとえば、国税庁によると、RC造の住宅における耐用年数は47年と定められています。これは、あくまで国税庁が”これだけの期間を経て減価償却するばい”と決めただけであって、ここで決められている耐用年数がそのまま建物の物理的な寿命というわけでは必ずしもありません(この数字の根拠も興味があるのですが・・・)。


もうひとつは、
ぼくたち日本人のなかに染みついている、「建物は数十年で建て替えるもの」という価値観です。

そう思ったのは、前職時代に海外から来てくれていたインターンの学生と話をしたとき。その子はある共同住宅の模型を作ってくれたのですが、外壁にコンクリートを使うことに対して「すごくナチュラルな素材を使って自然な感じね」と言っていました。


ぼくら日本人にとっては、建物の自然素材といえば木、竹、上、そんなものだと思います。コンクリートは鉄、ガラスと並んで近代的な素材の代表格ですよね。
ところがパリから来た彼女には、コンクリートは石のようにずっと昔から使われ続けてきた、身体になじみきった素材だったのです。



いかがですか?


「コンクリートは数十年で寿命を迎える」という思い込みの世界から、一歩抜け出せるきっかけになれば嬉しいです。



では、また!



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