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不動産を証券化したいけど遵法性が…→確認申請を出し直そう!

10年くらい前に合法化された不動産の証券化に、確認済証を再取得することが有効なのでは、というお話です。


不動産の証券化とは

「不動産証券化手法」は、投資規模を小口化し、多種多様な投資家ニーズに応じた商品提供を行うことで、不動産への新たな投資機会を創出することから、不動産の有効活用を実現し良質なストックの形成に資するとともに、不動産市場への資金流入による市場の活性化を促進するために有効な手法である。

国交省HPより

不動産を証券化する仕組みは詳しくないのですが、証券化される建物は違法でないことが前提になるみたいです。
まあ、金融商品にして不特定多数の人たちからの出資を募るわけですから、当り前っちゃ当たり前のことですね。


不動産を証券化する理由のひとつは、資金を集めることです。
誰かが不動産を証券化する場合、証券化の対象に考えている建物は大規模であることがほとんど。(だとぼくは思う。)
わざわざ不動産を証券化してまで集めようとするほどの資金ですから、よほど多額の資金を集めようとしているのです。(とぼくは思う。)


でも、(新築や築浅の物件は別として)大規模な建物はほぼ例外なく遵法性があやふやになっています。
なぜなら、過去に何度も増改築やリフォームが繰り返されているから。


例えば築30年の10000m2のホテルなんかだと、

  • ホテルの屋上や敷地内に倉庫を作った
  • 屋外にある機械設備をメンテするために、屋根をつけた

みたいなことを(確認申請を出さずに)やってることが割とあるのではないかと思ったりします。
倉庫なんてもはや買うだけですからね。

グリーンライフ(GREEN LIFE)  家庭用収納庫 約幅89×奥行47×高さ92cm HS-92

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↑これくらいの規模だと確認申請が要らんこともありますが。(防火指定なし、面積<10m2とか)


不動産を証券化するときは、過去の違法工事が思わぬ障壁になっているでしょう。(それがほんのささいな工事であっても。)
ほんの少しの増築だからといって、確認申請を出していなければERでは違法と判定されてしまいます。


違法と判定された不動産は、そのままでは証券化することができません。(このあたりは全然知らないのですが、普通に考えてそうだろと思います。)
申請せずにつくった部分を壊してしまえばそれで良いのかというと、それだと運営に支障が出てしまうことも多々あったり。


もし
証券化しようとしている建物が違法と分かってしまい、証券化を断念するしかない
という場合は、あえて確認申請が必要な工事を行い、確認済証を再取得することを考えてみましょう。



では、また!



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