アキヒロワタナベの再生建築について

 既存を活かすからこその価値を😃

仙台の佐藤ビル

古巣がテレビに出ていました。



どうしてもどうしても残したかった


佐藤ビルは、現オーナーである佐藤さんの、亡くなったお父様がつくられた建物。
ずーっとこの建物と生きてこられたのだけれど、東日本大震災の被害に遭います。


佐藤ビルは昭和51年より以前に建てられた、いわゆる旧耐震の建物です。
旧耐震の建物とは、今とは異なる昔の耐震基準で設計・施工された建物のことを言います。
昔の耐震基準で作られているため、当時の耐震基準は満たしていても、現在の耐震基準は満たしていない(=耐震性が足りない)ことがほとんどです。


ご多分にもれず、佐藤ビルも耐震性が不足していました。
それだけでなく、東日本大震災によって半壊の認定まで受けているという状態でした。


築数十年、旧耐震、半壊認定。
ここまでくれば普通は建て替えるんだけれども、
佐藤さんは「どうしてもこの建物を残したい」という
強い想いでご相談にいらっしゃいました。



佐藤ビルのポイントをこそっと教えるよ


ぼくがまだここで働いていたころ、カメラマンさんがよく取材に来られてたなー。
当時のことを思い出しながら、佐藤ビルについて公開しても問題ない(はずの)範囲でちょっとだけ語ります。
もしたしたらテレビで放送された内容と重なる部分もあるかもしれませんが、
あいにくテレビを見られなかったのでそこはご勘弁を。


1)安全の確保
新規RCによりそで壁補強、増し打ち補強、梁補強などを行い耐震補強を行った上で、
第三者機関から耐震判定書を取得しています。


2)安心の確保
(詳細は省きますが)増築・大規模の模様替・用途変更の確認申請をすることになったのですが、
佐藤ビルは既存不適格建築物(昔の法には適合していたけれど、法改正によって現在の法には適合していない状態)だったので、
増築に関しては近隣からの同意仙台市建築審査会の許可を得ています。


増築・大規模の模様替については行政の完了検査が行われるため、
工事完了時には検査済証を取得しています。


3)省CO2
断熱性能等の向上を図った設計の内容になっていて、
国土交通省の省CO2先導事業におけるモデル事業として採択されています。



以上がざっくりとした佐藤ビルのポイントです。
他にはお決まりの内外装・設備の更新や、EVの新設を行っており、建物全体での価値向上を図っています。



では、また!



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