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げげ!建築工事で業者のミスが発覚。そんな時の対応まとめ

「ミス」には「正しい対応」が必要


たとえ工事を請け負っているのが大手ゼネコンやハウスメーカーでも、ミスするときはミスします。人間だもの。ミスをしないことはもちろん大切ですが、同じくらい大切なのが、「ミスへの正しい対応」。


「ミス」には大きくわけて2つがあります。それぞれについてどう対応すべきか整理します。

    1. 発注したものと違うものができた
    2. 発注する前に勝手に工事を進められ、思っていたものが出来なかった


ケース1)発注したものと違うものができた
工事のミスは、それが請負側(ゼネコン、ハウスメーカー)のものであれば、作り直してもらうことが出来ます。それにかかる一切の費用は請負側のものです。
「レストランでからあげ定食を注文したのに、出てきたのがカツ丼だった」という状況と同じです。注文したものと違うものが出てきたのだから、やり直してもらうのは当たり前。その費用も負担してもらって構いません。


ケース2)発注する前に勝手に工事を進められ、思っていたものが出来なかった
たまーにあるのがこのケース。たとえば「トイレは普通の仕様でいいやと思っていたけれど、頼んでもいないのに高仕様のトイレを設置されて工事金額の増額を請求された」とかです。
これもレストランの例で考えると、「からあげ定食(900円)を注文しようと思っていたら、お店が勝手に『カツ丼(1100円)がオススメです!』と言ってカツ丼を出してきて、お会計で1100円を請求してきた」という感じです。
これもケース1)と同様に、それが請負側(ゼネコン、ハウスメーカー)のものであれば、作り直してもらうことが出来ます。それにかかる一切の費用は請負側のものです。



あなたがいつ、何を、自分の要望として提示していたか


どちらのケースにも共通して重要なのがこれ。
設計者・工事者は、様々な段階で発注者に対して「これでいいですね?」と物事の確認を求めてきます。自分が「OKを出した」のか、「代替案をお願いした」のか、「自分から別の希望を出した」のか、はっきり記録をとっておきましょう。理想的には毎回の打ち合わせで議事録を作成してもらうことです。


ケース1)や2)の対応ができるのは、あなたが「○○を注文し(ようと思ってい)たのに△△が出てきた」かつ「△△が出てくるという事前の確認はなかった」という場合のみです。


ちなみに、設計から工事完了までの各フェイズにおける決定事項が食い違っている場合、決定事項の優先順位は以下のようになると決められています。基本的に「後から決めたことが優先される」と覚えておきましょう。

    1. 現場での打ち合わせ記録・施工図
    2. 質疑応答書
    3. 現場説明書
    4. 設計図
    5. 標準仕様書

そんなこと起こらなければ、それが一番いいんですけどね〜。



では、また!



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