こんにちは。
再生建築の渡邉です。
いや再生だけではないです。新築もやります。
ということで10,000平米を超える新築マンションの大型コンペに応募したところ、
ありがたいことに最優秀に選んでいただきました。
新築コンペに勝ちました!
— 渡邉 明弘/Aki Watanabe (@Akkun_Nabechan) 2021年3月13日
1万㎡+4千㎡の共同住宅。
住戸間のスリットが、
片廊下+nLDKの生活を様々に拡張させます。
広く普及したあり方を継承しつつアップデートする形式です☺︎
短期集中が結果に繋がり嬉しいです。チームの皆にも感謝。
是非とも実現したい〜!https://t.co/eNClx2WR7D.… pic.twitter.com/FbOeUdHzry
短期間の勝負ということで
限られた時間の中で敷地周辺をリサーチし、
いくつものアイディアを出しては消しての繰り返し。
短期集中が良かったのか、
日を追うごとに案が進化していき、
ところどころで「これは!」という発見に興奮するような、
濃密な期間でした。
それだけでも収穫でしたが、
結果として勝てたのはやっぱり嬉しい。
頑張ってくれたスタッフにも感謝です。
いや〜ありがとう。
提案そのものはトリッキーな形をした建物ですが、
面白い形をつくることが目的なのではなく、*1
- 高さ制限の厳しい敷地で最大限の住戸数を確保する
- 設置階を減らして大地を開放し、人のための場を創出する。駐車場をなるべく平置きにしてコスト削減
- 木造二階建てと田畑が混在するエリアの中で、周囲を圧倒するのではなく馴染み寄り添うような存在を目指す
- 市場価値が高くなりやすく、採光や通風、周囲の眺望を得やすい上層階の住戸を増やす
- 技術的、法的、物理的な必要性を満たすためだけの共用部ではなく、生活を彩る場所をつくる
- ライフスタイルやライフステージの変化を受け入れられる包括力のある間取り
といったことを考えて設計しています。
今回はそれを、片廊下式とnLDKという、
現代の共同住宅に広く普及している形式を少しだけ変えることで
実現しようと試みています。
ゼロからイチを生むと言うよりは、
先人たちが積み重ねてくれた膨大な発見や発明に
ちょっとだけ何かを付け加えるような感覚です。
そういったアップデートの蓄積が歴史であり、
より豊かな未来をつくるのだと思います。
建築家=芸術家気取りで好き勝手に建物をデザインしている人
というイメージを世間からは持たれていますが、*2
そうではなくて、
建築の文脈を更新するような建物をつくる人とか、
そういった建物を評価したり批評するような人とか、
建築家とはそんな人のことだと思っています。
自分もそんな建物を作れたらいいなぁ。
今回の提案がそういった建物になりますように。
では、また!
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