不動産売買の新たなプラットフォームが出来上がりつつあるみたいです。
この記事、覚えていますか?
今年の七夕の日、ヤフーとソニー子会社のソニー不動産が資本・業務提携をしたと発表しました。
ヤフーとソニー不動産が業務・資本提携、不動産所有者が自由に売却 http://t.co/Jk9DBLbfCk
ヤフー <4689> とソニー <6758> のグループ会社ソニー不動産は7日、業務提携契約を2日に結んだと発表した。 pic.twitter.com/5UdKf2fb0i
— ZUU online |金融経済メディア (@ZUU_ONLINE) 2015, 7月 7
ヤフー、ソニー不動産への出資発表 個人間の中古住宅取引事業に参入
ヤフー(4689)は7日、ソニー(6758)子会社のソニー不動産(東京・中央)と中古住宅の関連事業で資本・業務提携したと発表した。ヤフーはソニー不動産に出資するほか、同社の持つ売買仲介のノウハウを活用して、年内をめどにインターネット上で個人間で中古住宅の売買取引できるサービスを開始する。
プラットフォームづくりの次は検索エンジンの開発
今度は「不動産価格推定エンジン」が開発されています。
ソニー <6758> とソニー不動産は8日、独自の機械学習技術を応用した「不動産価格推定エンジン」を開発したと発表した。
不動産価格推定エンジンは一都三県の全ての中古マンションの推定成約価格を算出することができ、常に最新のデータを日々自動で学習している。
個人間での不動産売買が加速度的に増える
このサービスが象徴しているのは、ぼくたちにとって重要なことが
住宅を手に入れること
から
住宅をうまく売ること
へと変化しているという点です。
言いかえると、住宅は
35年ローンを組んで「夢のマイホーム」として手に入れるもの
から
「現在のすみか」+「将来的な財産を築くための資産」
へと変化しているのだ、ということになります。株取引みたいな感覚に近づいている、とも言えますね。
時間をかけて自宅を「売り物」に育てることが重要
産まれてから死ぬまでずっと同じ場所に住み続けるという人生は、どんどん特殊なケースになると思われます。そのような将来では、自宅が「売れる資産」なのか、「売れずに税金だけむしり取る負債」なのかが、非常に重要になるのです。
そのために、住まい方や家の使い方も「家庭の象徴として手に入れる」ことから「将来的に高く売れるように育てていく」という側面が出てくるのではなか、と思っています。十数年〜二十数年をちょっと気を使いながら生活するだけで、自宅の売却価格が1000万円くらい違ってくる−。そういったことをイメージしながら生活するかどうかで、家庭の人生設計が大きく変わってくることになると思います。
引っ越しも多くなるので、
「家に住む」というより「まちに住む」という感覚に近くなってくるだろうとぼくは思っています。
なんというか、「自分の土地と家を持つ」という「所有」の時代ではなくなってくるのではないか。あまり言語化できていませんが・・・。
自宅を「資産」に育てる専門家をパートナーに
当然、「売れる資産」を持つための専門家をパートナーとして持つことが需要になります。いろんな使い方を許容するようなデザインや仕様、メンテナンスや維持管理の容易性、構造的な耐久性など、さまざまな面で「将来売ること」を前提とした設計が必要となるでしょう。
加えてこれからは、いつ・何に・なぜ・どのくらいの費用をかけて自宅を維持していくかを考えていくことも不可欠になります。
そういったことを一緒に考えていける専門家をパートナーに持つことがこれからを賢く生きるためには必要になってくると思っています。
では、また!
はじめましての方へ
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