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【検査済証】「再発行」はできないけど「再取得」する方法がある【確認済証】

※2016.11.13 表現を少し修正しました。


中古物件をリノベーションしようと思ったら用途変更の確認申請が必要だってことがわかった。


手頃な売り物件があるので買いたいがローン審査で検査済証が必要と言われた。が、紛失していた。


いろいろ調べると、
検査済証は再発行されないと言われ、結局断念した。。


こういう経験をされた不動産オーナーの方、不動産業界の方、
たくさんいらしゃると思います。


そこで今日は、
検査済証を再発行してもらいたい時のことを書きます。


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検査済証は再発行してもらえるものなのか

こんな質問を受けたことがあります。

紛失してしまった検査済証や確認済証を、再発行してもらえることはできるのでしょうか。


結論的を先に言うと、「新築時のものは再発行されないが、うまく工事を行えば新たに取得することができる」です。
ちょっと分かりにくいですが、ひとつづ説明します。


過去の検査済証を再発行できない

何十年も前に発行された(はずの)検査済証や確認済証は発行してもらえません。紛失してしまうと二度と存在できなくなる書類です。
検査済証というのは、建築確認を通過した申請図書のとおりに工事が完了したことの証です。工事完了から数十年が経っているのに今さら完了検査なんてできないので、発行しようがないですね・・・。


そのかわり、「台帳証明書」を取得することで「検査済証が発行されたこと」を証明することはできます。建築確認やローン審査の際には、これで検査済証があるとみなしてくれる機関もあります。区役所に行けば過去の建築確認リストが残されており、それを閲覧することで「検査済証が発行された」かどうかを調べられるのです。


ただ、役所に行ったけれども

  • 台帳(建築確認の履歴)が数年分ごっそり破棄されていた
  • 台帳に自分の建物についての記載がなかった

ような場合には、検査済証原本もなく、検査済証が発行されたことも証明できない、という状態になります。


検査済証は「再発行」ではなく「再取得」をしよう

原本もない、発行された証明もできない。そういう状態から「検査済証あり」へ持っていくには、検査済証を「新たに取得する」という方法をとります。


新たに取得することができるのは、「増築」「台規模の修繕(もしくは模様替え)」などをした時です。これらの工事は、建替えでなくとも確認申請と完了検査をしなければなりません。なので、新しく「確認済証」と「検査済証」が発行されるのです。



いかがですか?今日は

  • 新築時の検査済証は再発行されないけれど、大規模修繕などをすることで、新たに検査済証を取得することができる

というお話でした。



では、また!



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