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 既存を活かすからこその価値を😃

オリックスの合宿所「青濤館」はホテルに再生すればいいのに


オリックスが球団の合宿所「青濤館」を建替えまたは移転することを検討しているみたいです。

1991年に建てられてから24年が経過した同施設について、同球団の湊通夫専務取締役事業本部長は「合宿所の施設が老朽化するにつれてメンテナンス費用がかさむことを考慮し、建て替えか移転を検討している。」と話した。
伝説の「イチロー部屋」存続危うし… オリ合宿所「青濤館」移転検討


このニュースを見たぼくは条件反射で思ってしまいました。


写真からしてRC造とかでしょうから、築24年ならほぼ確実に今後も数十年くらい使えます。
建替えか移転に踏み切る理由は施設の老朽化によってメンテナンス費用がかさむことだそうです。
施設のメンテナンス費が少ない方が良いのは、選手寮が球団に収入を得られる施設ではないからです。


であれば、既存の建物は収入を得られる施設に変えちゃえばよいのでは。寮はどこか別の場所に移転して。
ホテルとかにすれば、「イチローが7年くらい住んでた部屋」とかができるんです。
これ、泊まりたい人めっちゃいるんじゃなかろうか。

同施設の合宿所にはオリックスの独身選手が入寮。オリックスOBで現在米大リーグのマイアミ・マーリンズに所属するイチロー外野手も、新人だった92年から98年まで、4階の406号室で過ごした。退寮後は同室への入寮者はなく、現在も「鈴木一朗」のネームプレートが掲げられ“伝説の部屋”となっている。


イチローにとって青濤館は、メジャー移籍した今も毎オフに同施設の室内練習場で自主トレを行うほど、特別な思い出の詰まった場所。いや、イチローだけではない、巨人から移籍した清原、近鉄との“統合”で一時、加わった中村紀も汗を流した場所だ。
伝説の「イチロー部屋」存続危うし… オリ合宿所「青濤館」移転検討


自分たちが「球団のスター選手が住んだ場所」という
もの凄い価値のある財産を持っていることに、オリックスの経営陣は早く気がつくべきです。


建て替えるにせよ移転するにせよ、既存建物を取り壊してしまうことは、
ひとりの人間が生まれてから大学院を卒業するくらいの時間をかけて積み上げられた財産を
自ら捨ててしまうようなものです。



では、また。



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