学び続けること
こんにちは。再生建築の渡邉です。
先日、母校の北九州市立大学で自分の活動を話す機会をいただきました。
大学を卒業して10年くらい経ちましたが、卒業以来キャンパスに足を運んだのはこれで2回目です。
前に顔を出したのは「研究室が狭くなったから論文を取りに来い」と言われた5年くらい前だっだかな...笑
今回は何人もOB・OGが集まって、それぞれ大学を卒業してからどのような活動をしているのかを語り合いました。少しは現役生の参考になったでしょうか。
先生がヨーロッパ出身だからなのか、研究室OBOGの半分くらいは海外(特に中国)就労の経験者だった。
— 渡邉 明弘 / Aki-Watanabe (@Akkun_Nabechan) 2019年12月17日
海外でのサバイバル術
中国の巨大プロジェクト
外から見えてくる日本性
他分野から見えてくる建築
安全地帯から飛び出たからこそ分かる肌感覚を聞けて何より
自分の仕事に活かして行こう pic.twitter.com/gcMOIcnDuw
卒業して10年も経つとそれぞれ本当に多様なキャリアを積んでいて、
- 南米や東南アジアで自分の足より太い腕っぷしのイカつい職人に囲まれながらたった一人の日本人としてプラントを作っている人
- 上海で巨大資本を相手に壮大な開発に従事しつつ給料の大半を突っ込んで中国人嫁との子育てに奮闘している人
- 月6万の給料で中国をサバイブしてゴリゴリの中国建築に染まりきった身体で帰国した矢先に純和風建築を担当して逆カルチャーショックに打ちのめされることで日本性を再発見しつつある人
- 卒業設計で数々の賞を総ナメにしたにも関わらず建築ではなく家具屋さんで働きつつ編集長として全力マイワールドを展開し続ける人
という感じで、誰ひとりとして特殊じゃないキャリアを歩んでいない。
大学では国の規定もあって
「日本の敷地に、建築物を、新築する」という
ある意味では古典的な日本の建築学科っぽい教育を横並びでインプットしてきたわけですが、
社会人になったOBOGはそれぞれ海外に出ていたり、新築じゃなく再生をしていたり、そもそも建築じゃなく家具を扱っていたり、と自分で進むべき方向を探して獣道を突き進んでいるようでした。
という感じで
非常にフリーダムな雰囲気の会だったのですが、おぼろげながら共通項も見えてきて。
というのも、
みんなそれぞれゴーインマイウェイしているようで、先日のプレゼンや議論を振り返ってみると日本的なる建築界の外側に飛び出ることで、逆説的に現代日本の建築を探っているのではないかいう気がしてきたのです。
外側の世界に出てみることで見えてくる自己の原点ってありますよね。
そうやって学び続け自己を革新し続けられることが建築の面白さのひとつなのかも。
あ、
学び続けるといえば「建築雑誌」という日本建築学会が毎月発行している会誌があるのですが、今月号のテーマがまさに「如何に学び続けるか」というものでした。
↓概要は以下のツイートのとおりです。
#建築雑誌 1912号
— 渡邉 明弘 / Aki-Watanabe (@Akkun_Nabechan) 2019年12月17日
今回の特集は「いかに学び続けるか」という問い。
前半では業界の構造論として産と学の連携の歴史や境界・融合、実例が紹介されて短中期的な戦略が提案される。
一方で後半は個人に焦点が当てられ、社会人博士の生き様がこれでもかと列挙され最後は学びの意味を考える締めくくり。 pic.twitter.com/7omneCSUe3
建築って何千年も色んな人が必死に考えてきた成果が蓄積されている世界で、学べば学ぶほど面白い。
こういう世界ってなかなかないのではないでしょうか。
最近ではひとまわり上の世代の建築家が大学に戻って学位をとったりしているのを見て、そういった研究と実務を並行する人生も面白そうだな〜と思ったり。
そういえば親戚のおじさんは社会人ドクターだったし父親は働きながら資格の勉強したり大学院に行ってたな....。
そういうのが好きな血が流れてるのかも。笑
では、また!
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