村野藤吾の八幡市民会館が再生する?!
こんな計画が進んでいたのですね。
八幡市民会館:現代美術館で再生提案へ 戦後復興の象徴 https://t.co/SDvNsg0L4I
— 毎日新聞 (@mainichi) 2016年6月20日
八幡の名建築
村野藤吾によって設計された作品です。
1958年(昭和33年)10月八幡市(現・北九州市)の市制施行40周年を記念し、文化活動の中核施設として、村野藤吾の設計により建設された。1960年(昭和35年)第1回BCS賞受賞。
(wikiより)
すぐ近くには福岡ひびき信用金庫本店(71年)や八幡図書館(55年、既に閉鎖されており解体の予定!)など村野建築があります。
八幡駅から皿倉山に向かって伸びる軸線上をこれらの作品が取り囲むまちなみは、他ではなかなか味わえない近代的な雰囲気があってけっこう価値があると思うのですが...。
地元の宝というだけでもなくて、
村野藤吾は、戦後建築で初めて国の重要文化財に指定された、広島世界平和記念聖堂などを手掛けています。(このとき丹下健三による広島平和記念資料館も同時に指定されています。)
2人は「公共建築の丹下・民間建築の村野」としてよく比較されるのですが、八幡市民会館は珍しい村野公共建築なのです。3層構成、装飾性、多義性のある表現などの村野らしい作品だとも思う。
とは言え、市は財政的に余裕があるとはとても言えず、保有する施設をバンバン減らさないといけないという状態であることも確か。
参考:収入>支出でくらすというあたりまえのこと/北九州市の公共施設マネジメント実行計画
「新しいモノをつくれば未来は明るいのだぁ」という発想が限界にきたからこそ、保有施設を減らさないと立ち行かないからこそ、今ある資源の中から資産になりうるものを選別して、少数精鋭で徹底的にポテンシャルを最大限に活かす活用法を考えていかないと。
北九州市はこれからジェットスターのように急落するであろう人口や経済をどーするのかという、ほぼ無理ゲーに近い状況を切り抜けなければならないですが、この状況はある意味では他の国や都市を先取りしているとも言えるのです。と思う。
国内の都市は大なり小なり同じような問題を抱えてるし、あと数十年もすればアジア中の都市が近代化を終えてタイヘンなことになります。そーゆー未来が来た時に、北九州市が「ぼくはこーやって切り抜けたよ」って言える都市になっていたら、どんなに素晴らしいだろう。
参考:困難な社会的課題ほど、解決できた時は大きな社会的資源になる
最後に市民の声を。
いわゆる保存ではなく、建築家も関わって1958年の村野藤吾建築を前に進める、国内では過去に無い事例が本日解禁。ソフト、ハードとも、インパクトあるものになりそうです。/八幡市民会館:現代美術館で再生提案へ 戦後復興の象徴 - 毎日新聞 https://t.co/HMDsJB98Ag
— 倉方俊輔 (@kurakata) 2016年6月20日
笠原 一人。存続の危機に瀕している村野藤吾設計の八幡市民会館(58年竣工)について保存活用をめぐる動きに間接的に関わってきましたが、現代美術館に生まれ変わって存続しそうであることが、新聞発表〜関西からも保存活用を求める声を上げていたので感激。諦めないで声を上げることの大切さを知る
— sibatamasami (@sibatamasami1) 2016年6月20日
実現してほしい!村野建築少しずつ減ってきてるし、改修されたら絶対また行く!!
— 海産物 (@ykrng822) 2016年6月20日
<八幡市民会館>現代美術館で再生提案へ 戦後復興の象徴 - BIGLOBEニュース https://t.co/Qnt3UhOanO
八幡市民会館:現代美術館で再生提案へ 戦後復興の象徴 - 毎日新聞 優れた近代建築を顕彰する「選定建築物」に決まった八幡市民会館=2015年6月19日午前10時15分、北九州市八幡東区… https://t.co/BJ8Ft8HB9M
— BizMediaWatch_bot (@BizMediaWatch) 2016年6月20日
<八幡市民会館>現代美術館で再生提案へ 戦後復興の象徴 。。老朽化した村野藤吾設計の北九州市・八幡市民会館。。壊さずリノベーションして北九州現代美術センター(仮称)へ。。村野藤吾の作品もどんどん消えてますから、これは朗報です。。 https://t.co/JDLr2UlZrm
— た お (@TaoTeChingLaozi) 2016年6月20日
亡くなる前日まで鉛筆を握ったという村野藤吾。存続方法が協議されていた、「八幡市民会館」が、現代美術館として再生される可能性が浮上とのこと。あの独特の空気を纏う外観と内部が、どう再生され、現代美術作品が並べられるのだろうか。楽しみだ! https://t.co/3uvGaMI8Eg
— タナカユウキ (@y_tanakarchi) 2016年6月20日
駐車場云々を語る際に、ここの問題を抜きにして議論すること自体がおかしな話と考えている。 (@ 八幡市民会館 in 北九州市, 福岡県) https://t.co/P0eRe3jAbw pic.twitter.com/tXfMJhaFhr
— 市原猛志 (@sangyokouko) 2016年6月14日
特ダネです。#北九州 にある、老朽化で存廃が議論されている #八幡市民会館 を、 #現代アート の美術館として整備する案を地元財界などでつくるまちづくり団体が作製しました。https://t.co/Im73agK49Q#八幡東 #建築 #村野藤吾 #都市計画
— 毎日新聞小倉報道部 (@mainichi_kokura) 2016年6月20日
もう一つ思い出の八幡市民会館。高校の吹奏楽部の定演はここでした。今年の3月で閉館になりフェンスで近寄れず思わず泣きそう。村野藤吾の名建築。 pic.twitter.com/mAXRELAPyb
— とみたけろー (@taketo1812) 2016年5月20日
※6.22 追記
昨日、西沢立衛さんにした質問は「高松は丹下健三の香川県庁舎を始め近代建築の名作が沢山あります。西沢さんは都市のランドマークと言えるような作品を作っていると思うが、作り手の側から、その様な都市のランドマークを残す意味をどの様にお考えになられていますか?」と質問をした。
— カワニシノリユキ (@noriyuki_k) 2016年6月17日
西沢「ヨーロッパの都市に行って感じることだが、人びとは営みのモニュメントとなる建物をその時代ごとに建てています。それらが今なお存在することで、なんというか都市の厚みが出て魅力的な街となっていると思う。」続く
— カワニシノリユキ (@noriyuki_k) 2016年6月17日
続き、西沢「高松の街は丹下健三さんや大江宏さんの建物があり、道路が碁盤の目状になっているのも良いところだと思っています。常に新しい建物が建てられ続ける東京では難しいかもしれないけれど、地方都市ではその様な街の厚みを形成できる可能性があると思う。」続く
— カワニシノリユキ (@noriyuki_k) 2016年6月17日
続き、西沢「都市の中で残すべき建物というのは多くあるけれど、その中で丹下健三の作品というのは都市の宝を超えた価値があると思っています。」終わり
— カワニシノリユキ (@noriyuki_k) 2016年6月17日
では、また!
はじめましての方へ
- 自己紹介:ぼくのことと再生建築について
- スタートのきっかけ:新築じゃない。でもリフォーム・リノベ・コンバージョンでもない、僕の仕事について
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