久々の再会。
恩師の青木茂先生が首都大学東京を退官されるということで、退官記念講演を聴いてきました。
講演の内容は「首都大学での10年を振り返って」というタイトルにも関わらず、自身の0歳から70歳になるまでを振り返るという充実ぶりw
建築家によくある「東京生まれ・有名大学卒業・著名建築家のもとで修行」という略歴とは決して言えないながらこれまでのキャリアを築けたのも、チャンスを与えてくれた人の存在だと思う講演でした。(ご自身の努力や能力はもちろんのこととして。)人生にはターニングポイントがあって、そこでどんな行動をとるかによってその後の運命が大きく変わってくるものだと再認識。
ご本人の口からは
が2大ターニングポイントとして当時の写真と一緒に紹介されるなど。
*
ぼく自身のターニングポイントを振り返ってみると、
がやっぱり今のところは一番かなぁと思います。今こうやって働けているのはここでのトレーニングが糧になっています。(というかここでの経験で食っているようなもんかw)
上京していろいろな人やモノとの出会いに恵まれたことは本当に感謝しています。青木先生に初めてお会いしたのは10年くらい前の大学院入試の面接だったかな?面接で交わした会話や初回ゼミの光景は今でも鮮明に覚えています。
それ以降のターニングポイントといえば、
- 一級建築士の取得
- 青木工房の退職
- 独立
- いろんな人との出会い
- いろんな人との別れ
などいろいろ思い浮かべてみるものの、上京&青木茂との出会いに勝るインパクトはどれもないなぁと思ったり。
今後10年以内にこれを超えるターニングポイントに出会えたらなぁと思うようになったし、いざその時が来た時に自分はどんな行動をとれるのか?
今からとても楽しみです。
*
あと、悪い方の転機として41歳で経験したバブル崩壊を振り返ってたんだけど、これはかなーり辛かっただろうなと。
41歳の自分は同じような危機を乗り越えることができるのだろうか?
とも考えずにはいられませんでした。こっちの10年後も楽しみです。
(2018.2.26追記)
講演の中で、大学での活動における心残りとして
- 後継者を育てることや
- 再生建築学を扱う学科的的なものをつくること
が挙げられていたのですが、青木先生が直接研究室を持って学生を指導されたのはたった1学年だけで、青木研*1→青木工房というルートをたどったのはぼくだけになっちゃった訳で、もったいないなぁと思いつつそれなら自分はしっかり頑張らねばという気になりました。
では、また。
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*1:正確にはもっと複雑だけど