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【初受験】一級建築士試験にストレートで合格する具体的な勉強方法【製図編】

今日は一級建築士試験の学科だったのですね。

受験生の皆様お疲れさまでした。

 

惜しくも残念な結果になってしまった方、次こそ合格を目指して来年また頑張りましょう。

宜しければご参考までにどうぞ。

saiseikenchiku.hatenablog.com

 

今回は、ぼくが製図試験でやって良かったと思うことを書きます。

ちなみにぼくは総○資格に通ったので、それも踏まえてご覧頂けたらと思います。

 

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試験元HPより

 

目次

 

製図は短期集中の勝負 

製図試験は課題発表が本試験の数日前。課題発表から本試験までは2ヶ月半しかありません。さらに最初の1週間は道具や教材を揃える期間、直前の1週間は最終調整の期間と考えると、本当に勉強ができる期間は2ヶ月しかないということになります。

 

勉強時間のたっぷりある学科試験がマラソンだとすれば、製図は短距離。本試験までに1度でもつまづくと挽回するのはかなりのハードモードです。

 

ということで、製図試験では確実にスタートダッシュを成功させてライバルを出し抜き、最後まで走り切ることが何より大切です。先行逃げ切り。

 

学科試験を突破した者の集まり

ぶっちゃけ学科試験は本気で取り組んでいる人ばかりではありません。宿題やってこないし、授業中寝てる人いるし、本試験けっこう空席あるし。笑

ですが、製図試験は最低限のやるべきことはやってくる人たちの集まりです。勝手にまわりが脱落してくれるイージーモードの学科試験とは違って、宿題はみんなやってくるし有給休暇を取ったり仕事を早退して勉強する人も少なくありません。

 

 

ライバルは既に動いている

みなさんのライバルは、今年学科試験をクリアしてきた受験生ではありません。本当に勝たければならない相手は、2回目・3回目の製図試験に挑む既受験生です。(実は今年の学科クリア組にも、過去に製図試験をカド番落ちしたというリベンジ組がけっこういるのですが....。)

みなさんがこれから製図板を揃えようとしている一方で、彼らは既に1年や2年もの間、製図板に向かって準備を重ねています。過去に本試験を受験した経験値もあります。

 

具体的な勉強方法

前置き長くなりました。ここから本題です。

 

学科試験終了〜7月末

ⅰ)まずは道具を揃えよう。

知り合いで合格した人がいるなら、道具一式を譲ってもらうのが一番です。どうせ製図版とか試験でしか使わないでしょ?まぁあとはネットで中古品を探したり。

 

ⅱ)一番大事な予習

次にやるべきことで、この時期で一番大事なのが、資格学校から配られた教材を全て読み込むことです。どんなことを、どんな順番で、どうやって身につけたらいいのか?2ヶ月間の勉強イメージをつくりましょう。学科を突破した達成感はわかるけど、本当のライバルはもうずっと先を走ってるんです。

 

ⅲ)できれば合格者の図面を手に入れよう

どんなレベルの図面を描けば良いかを知るためです。でもまぁこれは総○資格でも見せてもらえるので、そんなに頑張らなくてもいいです。

もし可能であれば、合格までに描いた図面一式をゲットしておくと凄くいいと思います。どれくらいの勉強量が必要か分かるから。

 

ⅳ)忘れてた。勉強の場所と時間を確保しよう

本試験では6時間半(だっけ?)ノンストップです。すごく長いように感じますが、全然時間足りません。最後まで描き切れないことを試験中に悟り、すすり泣く声が会場に響くくらいです...。

なので、本試験までは少なくとも6時間半ぶっ続けで勉強できる時間を確保することが最低条件になります。日中が無理なら徹夜するしかない。マジです。

あと、できれば勉強用の場所を準備し、常に製図板を広げておくとすぐに勉強に取りかかれます。いったんしまっちゃうと出すのが面倒なんですよね...。

 

8月初め〜お盆

この期間の目標は、ズバリ3時間で作図完了です。一面でも未完成の解答用紙を提出してしまうと即失格なので、まずは時間内に完成させる力を身につけましょう。

学校に行けば、効率的な作図の手順をレクチャーしてもらえるので、ひたすらそれを繰り返す。この時に大切なのが、一度で全ての図面を描き切ること。「トータルで9時間かかるから3時間×3セットで仕上げる」というやり方をやっていては、絶対に作図時間は縮まりません!なぜか分からないけど。最初は10時間超えの方とかザラにいるのですが、10時間でも15時間でもかけてとにかく一度描き始めたら最後まで描き通す。

最初は辛いかもしれませんが、だんだん作図が早くなるのが自分でも分かるのは楽しいものですよ♪

 

お盆〜シルバーウィーク

製図で3時間を切れるようになったら、次はエスキスをマスターしましょう。

最初は資格学校のやり方を真似して、なれてきたら自己流にアレンジしていきましょう。ポイントは手戻りのない方法を確立すること。

 

模試1

この時期が本試験まであと4週間くらいだったでしょうか?ここでの目標は以下です。

ⅰ)何が何でも時間内に解答用紙を埋めること

2回目になりますが、解答用紙に1カ所でも空白があると即失格です。他のすべてが完璧でもランクⅣです。

なのでとにかく解答用紙を埋めること。記述などはまだ分からない事もあるかと思いますが、最悪「分かりません。」でも書けば採点はしてもらえます。 まぁそこは0点でしょうがwww

 

ⅱ)採点方式を知ること

詳しくは資格学校で配られる資料を見てもらえればと思いますが、採点項目は第1チェック→第2チェック→第3チェックと進んでいきます。だったような気がする。*1

ぼくはこの模試でランクⅢを取ってしまいけっこう愕然としたのですが、ランクⅢになってしまった原因を分析しました。すると、自分では軽いミスだと考えていた部分がこの採点方式では大減点につながることを理解しました。

そうして次の模試ではそのミスをしないように勉強の作成を立てました。それから、時間配分やエスキスを自己流にアレンジし始めたのもこの時期だったように記憶してます。

 

模試2

本試験まであと2週間。ここで大切なのは自己流の解き方を試してみること。時間配分は?エスキスの流れは?本試験までに試してみたいことはここでやってみましょう。失敗できる最後の機会だし。

ちなみにぼくはこの模試2もまさかのランクⅢを取ってしまい、さすがに焦りました。ぼくの担当講師は15人くらいの受験生を受け持っていましたが、ランクⅡがひとりいただけであとは全員ランクⅢ〜Ⅳでした。それなりに準備して臨んだつもりだったので、本当に追い込まれた気分になったことを覚えています。

 

直前期

初受験のみなさんはここからが本番です。「初受験の人は最後まで伸びるよ」と言われていたのですが、マジで最後の伸びがハンパないです。正直、ぼくが「この調子でイケば本番も大丈夫やな」と自身を持てたのはやっとこの時期になってからでした。2年目・3年目の受験生に追いつき追い越したのもこの時期です。

この時期はとにかくエスキス方法の修正。2回の模試と過去の課題をすべて採点しなおし、自分のミスを洗い出す。それらのミスがなぜ起こるかを分析し、そのミスを防ぐ手法を試してみる。

ぼくの場合、プランを練るうちにゾーニングが崩れてしまう癖が色んな減点を引き起こしていることに気がつきました。なので、プランのエスキスをする前にゾーニングエスキスをすることにしました。他の受験生よりも一手増えてしまうのですが、結果的には急がば回れで早くミス無くエスキスできるようになりました。

受験して分かったのですが、勉強すれば即結果に繋がるのではなく、2ヶ月間ずーっと積み重ねてきた努力がこの頃にやっと実を結び始めるということです。なので直前期だけ頑張ってもダメなのです…。

 

試験本番

ⅰ)当日は早く会場へ

道具を忘れた!壊れた!そういったトラブルが生じても対応できる時間の余裕を持っておきましょう。

ぼくは試験会場が自宅の近くだったので、忘れ物をしても取りに帰れることを前日までに確認していました。

大手の資格学校であれば、試験会場に予備を準備しておいてくれたりとか、学校にペアを取りに行ってくれたりすると思います。

 

ⅱ)サプライズに驚いたら、まわりも驚いている

ぼくは1回しか受験してないので分からないですが、毎年何かしらのサプライズがあるみたいです。ぼくの年もありました。びっくりするし焦るのですが、それはまわりも同じこと。要はそこが今年のポイントだということで、そこさえ失点しなければ合格はグッと近づく勝負どころ。

試験後の自己採点で初めて引っ掛けに気づきランクⅣというパターンよりよっぽど良いです。ぼくが受験した年もそのパターンが続出しました。続出し過ぎてそのミスはお咎めなしになった年もあったそうですが...。

 

ⅲ)4割は受かる

ということで、焦らずに本番を終えられる受験生はほぼいないと思いますが、どんなに難しくても出来が悪くても、受験生うち4割は合格するわけです。

どんな状態で本番を迎えるかにもよりますが、共通して大切なのはベストを尽くすこと。ベストを尽くせば現時点で最高の結果が得られる訳ですから。

 

前日やること

2018.10.14追記しました。

 

2023.7.23追記しました。こちらも参考になれば嬉しいです。

一級建築士の試験にストレートで合格したい人たちへ|渡邉明弘

【一級建築士】合格時の図面|渡邉明弘

 

あと2ヶ月半、走り切ってください^^

 

 

 

では、また!

 

  

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saiseikenchiku.hatenablog.com

*1:あくまで総○資格が過去の試験結果をもとに推測しているだけなので、必ずしも合っているとは限りません。