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自分のことは自分で考えよう/働き方完全無双

ということで話題の図書を読みました。

 

 

まわりと同じでいることのリスク

これからの働き方を考える上での前提として、日本はこんな感じになると思うよ、と書かれています。

  • 日本が成長期だった頃は、まわりと同じであることが個人の経済的な成長をもたらした。経済的な豊かさはほぼそのまま幸福度合いだったので、まわりと同じように考え、まわりと同じように動けば、そのまま上昇気流に乗って幸福になることができた。
  • が、既に日本は縮小期に入っているので、まわりと同じようにしている人は、(少なくとも経済的には)まわりと同じように下降気流に乗って真っ逆さま。
  • しかも停滞しているのは日本だけで、他の国はそれなりに経済成長している。つまり日本の中では相対的なポジションを維持できたとしても、世界レベルでは没落していく。

このあたりは肌感覚で理解している人が多いと思うのですが、本書ではそのことがデータを根拠に述べられているので、よりリアルな現実としてぼくたちに迫ってきます。(詳しくは本書を読んでみてね。)

 

 

お金以外で楽しくなろう

人口規模や経済規模は縮小するのだから、経済的な豊かさに変わる幸福を見つけることは、大多数の人にとってはこれから避けて通れないんじゃないかなーと思います。もしかすると40歳くらいより上の世代はなかなか実感できないのかも知れないですが。

もしこのことが理解できない or 受け入れられない人は、本書を手に取ってみるといいかも知れません。お金にかわるハッピーがどうして必要なのかが、根拠をもって分かりやすく説明されています。

逆にお金≠ハッピーの必要性を受け入れている人は、どうやってお金をかけずに幸せを掴んでいくか、またどうやって自分のお金を守るか、具体的なアイディアが散りばめられたノウハウ本として活用できるんじゃないかと思います。具体的にはたとえば以下のような作戦を伝授してもらえちゃいます。

  • ブラック企業を辞めた後のニート時代を「黒歴史」にしない方法
  • 「お金が貯まる人」の思考法
  • 生活保護」戦略
  • 「女性からの握手」は効果的な理由
  • 「なんでもやります!」って言うべきでない理由

 

自分の欲望を理解すること

シュリンクする日本での生存戦略として、人生にかかるコストを下げることの重要性がかなり強調されています。なるほど仕事に対する経済的に大きなリターンを望めないのであれば、頑張って働くよりもお金をかけずに楽しく暮らす方法を身につける方が賢い作戦ですね。

これに加えて、個人的には「自分の欲望を理解すること」が大切になると思っています。どんな状態にある時に自分が幸せと感じるのかを理解すること、と言いかえてることもできます。

  • 他人よりも高い年収を稼いでいる
  • 他人よりもいい服を着ていつ
  • 他人よりも大きな家に住んでいる
  • 他人よりも美人・イケメンのパートナーがいる

といった「他人よりbetter」の獲得を目指す方向の欲望は、どこまでいってもゴールがなく消耗してしまいます。他人が欲しがっているものを持っていることに満足感を覚えてもしょうがないし。

そもそも、ぼくたちが良いと思っている(つもりの)ものは、その多くが本当はぼくたち自身ではなく世間が良いと考えているものだったりします。さらに、その世間も巧妙なマーケティングによって良いと思い込まされていたりします。

そんな『「マーケティングによって他人が欲しいと思われているもの」を持っていること』が本当に自分がやりたいことなのかじっくり考えるだけでも、自分が労力を費やすべき部分がかなり絞られるのではないかと思います。

 

ということで、お金をかけずに楽しく生きるためには、お金をかけずに楽しめる方法を見つけるとともに、何が自分によって楽しいのかを理解することがとても大事だと思います。

 

 

共感から共存へ

それから本書でとても良いなと思った点が、他人に共感するのではなく他人と共存するという考え方。

著者のひろゆきさんは自分の欲望をとても正確に把握されている印象があります。「労働なんかよりゲームしたりマンガ読んだりしたい」みないなことだったりするのかも知れませんが。

と同時に、他人の幸せは自分の幸せと違うことにもとても自覚的なように思います。それゆえに自分の幸せを他人に理解・共感してもらう必要がないので、自分の幸福を最大化させるために必要なことが何かを考えることに集中できるし、それを実行することにためらいがないのだと思います。

 

ってことで、自分の幸せは自分で考えるしかないので、こちらの本もあわせて読むことをオススメしたいです!

 

自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

 

 

 

 

 

では、また。

 

 

  

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